RC造マンションの鉄筋爆裂|中性化が進む前に行うべき対策

築20年を超える鉄筋コンクリート造の賃貸マンションで、外壁の一部がポロリと剥がれ落ち、内部の鉄筋が露出している——そんな光景を目にしたことはないでしょうか。これは「鉄筋爆裂」と呼ばれる劣化現象で、放置すれば建物の耐久性そのものを脅かします。本稿では、RC造収益物件のオーナーが知っておくべき中性化と鉄筋爆裂のメカニズム、そして仙台・宮城エリアで実践できる予防策を解説します。

目次

コンクリート中性化とは何か——RC造の宿命的な劣化現象

RC造賃貸マンションの外壁メンテナンスのイメージ

コンクリートは元来、強アルカリ性(pH12〜13)の環境にあり、内部の鉄筋を錆から守る「不動態被膜」を維持しています。しかし、大気中の二酸化炭素がコンクリート表面から徐々に浸透すると、アルカリ性が失われていきます。これが「中性化」と呼ばれる現象です。中性化は表面から内部へ年単位で進行し、被り厚さ(鉄筋を覆うコンクリートの厚み)を超えて到達すると、鉄筋の不動態被膜が破壊されます。日本建築学会の調査によれば、外壁のコンクリート中性化速度は年間0.3〜0.7mm程度とされ、被り厚さが30mmの場合、40〜50年で鉄筋表面まで到達する計算になります。築20〜30年の賃貸物件は、まさに中性化リスクが顕在化し始める時期と言えるでしょう。

鉄筋爆裂が引き起こす深刻な被害

中性化が鉄筋まで到達すると、鉄筋は急速に錆び始めます。鉄は錆びると体積が約2.5倍に膨張するため、内側からコンクリートを押し広げ、ひび割れや剥離を引き起こします。これが「鉄筋爆裂(爆裂破壊)」です。爆裂したコンクリート片が地上に落下すれば、通行人や入居者の生命に関わる事故になりかねません。実際、過去には外壁モルタルやコンクリート片の落下による人身事故で、オーナーが多額の賠償責任を問われたケースもあります。さらに、鉄筋断面が減少することで建物全体の耐震性能も低下します。仙台・宮城エリアは2011年の東日本大震災を経験しており、建物の構造健全性は他地域以上に重要です。爆裂が進んだ状態では、想定通りの耐震性能を発揮できない可能性があります。

中性化を見抜く点検ポイントとオーナーが取るべき対策

中性化の進行度は、コア抜き調査でフェノールフタレイン溶液をコンクリート断面に噴霧することで測定できます。アルカリ性が残っている部分は赤紫色に呈色し、中性化した部分は無色のままです。専門業者による定期診断を10年に一度は実施することをお勧めします。また、外壁の色ムラ・赤錆の染み・縦方向のひび割れは、内部で爆裂が進行しているサインです。早期発見できれば、爆裂部のはつり補修と中性化抑制塗装で進行を食い止められます。一方、爆裂が広範囲に及んだ場合は、外壁全面の改修工事が必要となり、費用は数百万〜数千万円に膨らみます。「予防保全」のコストは「事後対応」の3分の1以下と言われており、定期的な点検と早めの中性化抑制塗装が、結果的に長期的な資産価値の維持につながります。

仙台・宮城のRC造オーナーがメンテナンスパートナーを選ぶ視点

RC造マンションの中性化対策は、足場架設・打診調査・はつり補修・モルタル充填・中性化抑制塗装と工程が多岐にわたります。元請けが下請けに丸投げする体制では、現場ごとの判断が遅れたり、施工品質にばらつきが出たりするリスクがあります。仙台市青葉区を拠点とする株式会社ライアスは、自社足場・自社職人による完全直営体制で、調査から仕上げまで一貫して責任を持ちます。一級建築士・雨漏り診断士が在籍し、中性化試験や打診調査、爆裂部のはつり補修、中性化抑制塗装まで自社で対応可能です。中間マージンが発生しないため相見積もりでも価格優位性を発揮しやすく、東京海上日動「超ビジネス保険」加入により施工中の万が一にも備えています。

まとめ

鉄筋爆裂は突然起こるトラブルではなく、十数年かけて静かに進行する劣化現象です。中性化を早期に把握し、計画的に手を打つことが、入居者の安全と物件の資産価値を守る最善の方法です。築20年を超えるRC造物件のオーナー様は、まず一度、専門家による診断を受けてみることをお勧めします。

現地調査・お見積りは完全無料です。まずはお気軽にご相談ください。株式会社ライアス:https://liasu.co.jp/wp/contact/

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