
仙台市宮城野区の工場にて屋根の不具合のご相談

依 頼 主:法人様
依頼内容:工場折板屋根の不具合
地 域:仙台市宮城野区
きっかけ:工場内のライン付近で雨漏りが発生。折板屋根のボルト周辺から水が滴っており、精密機械への被害を食い止めるため至急調査してほしいとのご依頼でした。
目次
■ 現場調査
ボルトの錆は「表面」の問題ではない。下地の腐食と熱伸縮を読み解く。
広大な面積を持つ工場の折板屋根は、夏冬の温度差による「金属の伸び縮み」が激しく、それが原因で雨漏りが発生します。
- 判明した事実: 漏水箇所を確認したところ、折板を固定する「タイトフレーム」とボルトの接合部が錆びて痩せ、隙間が生じていました。さらにドローンによる全体調査で、広範囲にわたり「ボルトキャップ」の紛失と、ボルト自体の破断(金属疲労)を確認。
- 見逃せないリスク: 震災や繰り返される強風の影響で、屋根材を固定する力が弱まっていました。このままでは、雨漏りだけでなく、台風時に折板屋根そのものが飛散(ひさん)し、近隣施設へ損害を与える甚大な二次被害のリスクが潜在していました。
■ 修繕提案
「部分補修」か「全体保護」か。工場の稼働計画に合わせた中長期的プラン。
工場の操業を止めず、かつ最もコストパフォーマンスの高い方法をご提案しました。
- ボルトキャップの全面交換と防錆処理: 既存の錆を徹底的に除去(ケレン)した後、高耐久のボルトキャップを装着し、水の侵入経路を完全に遮断。
- 「カバー工法」の段階的シミュレーション: 錆の進行が著しい区画については、既存の屋根を剥がさずに上から新しい屋根を重ねるカバー工法を提案。工場の稼働を止めることなく施工可能です。
- 遮熱塗装による付加価値: 修繕と同時に遮熱コーティングを施すことで、夏場の工場内温度を下げ、空調コスト(電気代)を削減する「投資としてのリフォーム」を提示。
■ まとめ
工場の屋根修理は、単なる「穴埋め」ではありません。「企業の生産ラインを守り、近隣への安全責任を果たす」ための経営判断です。 私たちは、目先の雨漏りを止めるのは当然として、5年後、10年後にその工場が安全に稼働し続けられるか、そのために今どの程度の予算を投じるのが正解かを、データと経験に基づいて研究・提案します。
現在、操業スケジュールに合わせた、土日・夜間を含めた最短の改修工程を策定中です。
